自社の業務で悩み抜いた
建設会社の現役社長が考案だから実務にピッタリはまる

私は父が創業した、給排水・空調換気設備工事の社員20名ほどの会社に、右も左も分からない状態で入社しました。
配管工から始まり、現場代理人などを経験して約10年、父の後を継いで代表に就任します。
地元の人たちの「建物のお困りごと」を解決できる会社になろうと、建築技術者を雇用し、リフォーム工事も始めました。誠実な対応を心掛けてきた結果、数千円～数億円の工事まで、年間約1,700件の工事依頼が来るようになりました。

営業面では成功したのですが、事務担当の女性2名で手書き対応していた経理は破綻し、収益の計算は大雑把なものでした。細かい工事はヤルだけで、工事台帳はありません。
預貯金からなんとなくの調子は分かりますが、正確な数字は、決算日から半月後に会計事務所から出てくる決算報告書を見るまで、誰も分からない状態でした。

まるで、計器のない飛行機を操縦している感じです。資材や人件費の高騰が急ピッチで進む世の中で、赤字を垂れ流していないか、不安感しかありませんでした。

営業や現場の仕事で忙しく、経理については他人頼りで、なかなか経営者としての仕事ができません。しかし、このままではマズいと一念奮起し、経理を猛勉強し、建設業経理事務士の資格を取りました。

そんな中で見えてきた課題は、リアルタイムの経営状態が見えないこと。
社員に「頑張れ」とか「コストダウン」とか言うのですが、それに対する結果を数字で示せていないことでした。

経理業務のDXを推進させようと、システム開発の専門家「オープンマインド」さんと組んで5年。
試行錯誤を繰り返して完成させたのが『工事台帳プラス』です。

リアルタイムの必要な数字をいつでも見られる安心感。
シンプルでムダのないシステム。
そして、社員にも経理を公開できたことで、同じ目標に向かって進んでいけるようになりました。